看護師がよく抱えるストレスとは何か

看護師は感情労働と呼ばれる仕事が多いため、人間関係でのストレスを抱えることが多いとされています。例えば、患者とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、女性が多い職場であること自体がストレスになったり看護師もいるのです。仕事の特性上、ミスが命取りにこともあるため患者からの協力も必要で、看護師同士でチェックし合うことが重要となります。コミュニケーションを図ることは大切ですがその分人間関係が濃密になり、摩擦が生じやすいことがストレスにつながるのです。

また、看護師は私生活の面でもストレスを感じやすい傾向にあります。看護師の多くは女性で、結婚や出産、子育てや介護など仕事と並行して取り組まなければならない出来事が少なくありません。若ければ気力でやりくりできたとしても、年齢とともに体力や気力が必要となる看護師の仕事との両立が難しくなってきてしまうのです。

さらに、看護師は仕事や待遇にストレスを抱える人も珍しくありません。看護師の仕事は責任が大きく、一つのミスが患者の命に直結することもあるでしょう。経験を積むことで受け持つ患者の数が増えたり、緊急事態が発生すれば残業や休日出勤が求められたりします。後輩看護師の指導が任されるなど、責任の範囲が広がることも多いです。自分のキャパ以上に仕事や責任が重くなると、ストレスやプレッシャーを感じてしまいます。仕事の重みの割に給料が安いことも、ストレスを抱える要因の一つです。